会社経営における現金の大切さ
ビットコインをはじめとした仮想通貨が世間をにぎわせています。ただ、会社経営において一番大切なのは現金。いずれ仮想通貨が現金の代替になるかもしれないですがどうなるんでしょうかねー。
黒字なのに倒産するって本当?
実はこれって結構あります。
毎月、売上はちゃんと出ていて、仕入れが多すぎるわけでもない。帳簿上は全くの黒字なんです。黒字倒産なんていいますね。
じゃあなんで倒産するのか。一番の原因は現金がないからです。
実際に事業をやると分かるのですが、「販売」には大きく2種類あります。
商品やサービスを提供したときに、①現金で支払ってもらう、②ツケで支払ってもらう、という二つのパターン。
①の現金で支払いの場合はなんら問題ないのですが、②のツケでの支払いが曲者なんです。
手元に現金がなくなる恐怖
会社を経営していると日々様々な支払いが発生します。
光熱費や家賃、従業員の給与、文房具、税金等々。それらを支払う時に手元に現金がないと大変なことになります。
また、何かトラブルが発生して急に多額の支払いが発生するなんていうケースもゼロではありません。
売掛金(ツケでの支払い)で商売している場合、期日にならないといつまでも現金が入らないという状態が続きます。
私の事業は現金商売なのであまり気にしたことがありませんが、知り合いにHPを制作する会社の経営者がいます。
彼曰く、「先方のトラブルで売掛金の支払いが遅れるなんてことがあると生きた心地がしない」そうです。
その話を聞いて代金を回収するまでが商売なんだと再認識しました。
現金が少ない会社の株は買わない方がいい
私は株式投資をする際にその会社の現金比率を必ず確認します。
独断と偏見ですが、現金比率が30%以下の会社の株は絶対に買いません。
現金比率が30%以下の場合、何か予期せぬ出来事や事件、事故あった時に倒産するリスクが高いと考えています。
言いかえれば、現金比率が30%以下になるような経営をしている経営者は、リスク管理を怠っていると思います。
売掛金がいくらあろうが、約束手形をいくら持っていようが、有価証券の額がどれほどあろうが、緊急時に一番強いのは現金です。
まとめ
先ほどの話したIT系の経営者と飲んだ時、「黒沢さんは現金商売だから本当に羨ましい。月末になるとちゃんと振り込まれるかが気になって胃が痛くなる」とまで言ってました。
経営者になると本当にお金のことばかり考えるようになります。
先日、従兄弟にも「たつぞうはいつもお金の話ばっかだね」なんて言われて自分でも嫌になることはあります。
ただ、それも貧乏経営者の仕事なので仕方ないと割り切っています。
ビットコインでも買って、億り人になればちょっとは変わるんですかね笑。
以上、会社経営における現金の大切さ、をご紹介しました。