注目している経営者 DMM会長 亀山敬司
正直、一番好きな経営者です。露天商から1000億を超える企業を作り上げた手腕と先見性。ちょっとゆるーい感じの雰囲気もいいです。詳細はWikipediaに任せるので、ここでは経営者視点から亀山会長が成功した理由を勝手に考えてみました。
お金や数字にめっぽう強い
一番のポイントはここだと思います。
以前の記事で「経営者の仕事はお金の使い道を決めること」だと言いましたが、亀山会長はこの点においてずば抜けた才覚があるのではないでしょうか。
しかも簿記1級を取得しているので会計の知識もあります。会計士出身でもなければ、簿記1級を持っている経営者はほとんどいないと思います。
(簿記1級の合格率は10%以下なのでかなり難しいです)
私は、経営に必要なお金の知識と、経理計算で必要な会計の知識は全く違うと考えています。
いくら経理計算ができても、経営に必要なお金の使い方を分かっていなければ意味がない。ただ、両方あって使い分けができたら最強ですよね。
亀山会長は経営的なお金の使い方と会計的な数字の使い方の両方を扱えるハイブリットタイプの経営者だと思います。
事業に思い入れがない
私は、経営で一番良くないことは儲からない事業を続けることだと考えています。
お金が減ること以上に関わっている従業員のモチベーションが下がっていくということが問題です。
私も経験がありますが、どんどん死んだ魚のような目になっていくんですよね…。
そんなときには撤退の号令をかけるのが経営者の仕事です。ただ、立ち上げの苦労を考えるとどうしてもその決断ができなくなる。
思い入れが強ければ強いほどやめるという決断を下すことが難しいです。
その点で亀山会長は迷いが少ないと思います。事業に対して思い入れが少ないので、ダメな時はさっさと引き揚げる。
語弊がある表現かもしれませんが、良い意味で「儲かればなんでもアリ」なんだと思います。
会社を元気にする一番の特効薬を知っていますか?休みを増やすことでも、給料を上げることでも、従業員を雇うことでありません。
売上と利益を増やすことなんです。
人に投資する
DMMには亀チョクという外部の人材も含めて、誰でも応募できる業務委託制度があります。
具体的には「儲かる事業であればジャンルは問わず。人材も資金もDMMが用意。ただ、応募者が実行できるかどうかが大事」という内容です。
この制度の一番の肝はどこか。それは応募者が実行できるかに注目している点です。
新規事業の立ち上げで一番大事なことはアイデアを具現化する力です。
いくら良い事業内容でもアイデアを具現化できなければ意味がありません。
発案者にアイデアを具現化するだけの経験や知識、実行力があるかどうかが問われくるのです。
私の実践している、経営者の顔を見て投資する株式投資術は、この「人に投資する」という亀山会長の影響をモロに受けています。
会社の経営も本質は同じだと思います。「経営者が自分の言ったことを実行できるか」によって良くも悪くもなります。
まとめ
経営者の下っ端の下っ端のくせに、大企業の経営者に対してよくこんな上から目線の記事を書いたなと自分でも驚いています笑。
ただ、露天商から始まって雀荘、バー経営、レンタルビデオ屋、アダルトビデオ制作販売、デジタル配信、FX、英会話等々、1代でここまで手広く事業を展開した経営者も珍しいのではないでしょうか。
顔ばれ禁止なので実際の顔を拝見したことはありませんが、ラジオでの話し方やインタビューなんかを読んでみるとかなり飄々とした雰囲気。
勝手なイメージですが、所ジョージや斉藤和義、奥田民雄のような、自然体なのになんか面白いおじさんって感じです笑。
どっかでお会いする機会があればいろいろ話を聞いてみたいですね。
以上、注目している経営者 DMM会長 亀山敬司 を紹介しました。